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認知症について
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1.認知症 |
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認知症は、脳の障害によって、「記憶する」「時間、場所、人などを確認する」などの能力が低下し、日常生活を送ることが難しくなる病気です。だれでも認知症になる可能性があります。早期に治療を開始すれば、病気の進行を遅らせたり、症状を軽くすることができます。 |
2.よくある物忘れを気にしすぎないように |
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加齢(老化)による物忘れと、病気の物忘れは違います。 |
加齢による物忘れ
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認知症による物忘れ
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■部分的に思い出せない
例: |
朝食で何を食べたか思い出せない |
例: |
置き場所を思い出せないが、置いたはずだと思う |
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■全体を忘れる
例: |
朝食を食べたことを忘れる |
例: |
置いたこと自体を忘れて、「盗られた」と言いだす |
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■再認できる
例: |
約束したことを指摘されて思い出す |
例: |
実物を見れば、自分が買ったことを思い出す |
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■再認できない
例: |
指摘されても約束したこと自体を思い出せない |
例: |
実物を見ても「誰が買ったの?」と言う |
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■病識が保たれている
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■病識が低下する
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3.認知症かなと思ったら、まずかかりつけ医へ相談 |
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様子がおかしい、認知症かなと思ったら、まずかかりつけ医へ相談してください。患者さんひとりひとりに合った治療や支援が受けられるように、定期的な検査や診察は有用です。
かかりつけ医は、地域医療体制の中核・認知症サポート医を通じて、「認知症疾患医療センター」と連携しています。
「認知症疾患医療センター」とは、身体的検査・画像診断・神経心理学的検査などの総合評価が可能な医療機関のことで、認知症専門医療の提供や、介護サービス業者との連携の役割を担っています。2014年現在、各都道府県または政令指定都市により、全国で250ヶ所が指定されています。
かかりつけ医がいなければ、各市区町村に設置された「地域包括支援センター」に連絡をしましょう。「地域包括支援センター」とは、介護保険法で定められた、全国約4,000ヶ所にある相談センター。病院や介護サービスの情報提供のほか、地域の専門家と連携をとりながら、総合的な支援を行います。 |
4.介護が必要な場合は、この手順で
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市区町村の
介護保険窓口へ電話
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・介護保険の申請手続きで必要なものを聞く
・地域包括支援センターでも手続きできる |
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・かかりつけ医か入院先の主治医 |
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・訪問審査、コンピュータ判定、主治医の意見書 |
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・この間にケアマネージャを決めて、退院準備 |
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・約30日後に判定通知が届く |
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↓
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■
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自立(該当しない)
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地域包括支援センターでケアプラン作成
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・市区町村の自立支援や介護予防事業を利用
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・介護予防サービスを受けられる |
■
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→
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地域包括支援センターでケアプラン作成
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・介護保険の1割負担で介護予防サービスを利用
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・介護予防サービスを受けられる |
■
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・介護保険の1割負担で介護サービスを利用
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↓
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我が家で過ごしたい
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ケアマネジャーにケアプランを作ってもらう
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・訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリなど・デイサービス・ショートステイ・小規模多機能型居宅介護など |
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↓
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施設に入所を申し込む
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・特別養護老人ホーム・老人保健施設・サービス付き高齢者住宅・グループホーム・有料老人ホームなど |
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