ホーム > 漢方診療 > 症例について > 落ち着きがない
西洋医学では、病気の診断を行ってから処方薬を決めるのに対して、漢方医学では、各々の体質に合った処方薬を決めて、体のゆがみを徐々に改善しながら病を治して行こうという考え方をします。漢方薬を投与してみて思わぬ効果が得られた症例の一部を紹介していきます。
「落ち着きがない」ということで子供を連れてくる親御さんがいらっしゃいます。そんなお子さんには、抑肝散(よくかんさん)、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などを、体質に応じて投与すると、改善のみられる例が多いようです。
同一人物でもその時々で体質が変化していきますので、手首の脈を触れ(脈診)、舌を観察して(舌診)、お腹の張り具合を手で押して確かめながら(腹診)、その人に一番合った処方を決めます。昔は生薬を煎じて飲んでいましたが、今ではフリーズドライ製法の発達によって、粉薬として調剤された漢方薬が出来上がっており、保険診療で使用できます。
また、医師が診察して処方する漢方薬と、お店で自分で買える漢方薬には違いがあります。どうぞお気軽にご相談ください。