明治維新の折、文明開化の影響で一時忘れられていましたが、明治後期から昭和初期に、柴昌範が鹿児島の医師、最上宏と共に創薬し、ガジュツの栽培が盛んな屋久島が発祥の薬で、「効能神の如し」ということから恵命我神散(けいめいがしんさん)と名付けられました。
胃の働きを活発にし、胆汁分泌を促して脂肪の消化を高め、胃の粘膜の修復作用のあるガジュツ末(がじゅつまつ:がじゅつの粉)を主成分に、消化管粘膜を保護する真昆布末(まこんぶまつ)、肝臓などに効能のあるウコン末、生姜末からなり、胃腸薬、抗胃潰瘍薬、胃もたれの薬のほか、歯磨き粉の代わりに用いて歯槽膿漏にも効果があります。
巨人軍の川上監督が、胃腸が強くないと激しい練習についてこれないとの理由から、V9時代に積極的に用いたことでも有名です。
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