皮膚結核の治療薬をがん治療薬に応用
文献によれば、半世紀以上前から一部の医学者は、ビタミンCの注射が「がん」に効いた症例を報告していました。ノーベル賞を二度も(化学賞と核兵器廃絶の運動で平和賞)受賞した、アメリカのポーリング博士一門の人達です。
効く、効かないという論争は、1979年に「無作為割り付け二重盲検試験」という、最も正確とされている判定法では、生存率に差がなく、効果なしという結果が出されて、決着がついたかに見えました。ところが、この試験ではビタミンCを内服させただけで、点滴はしていませんし、約半数の患者に毒性の強い抗がん剤5−FUが併用されていました。欠陥試験だったのです。
この時期は、莫大な開発費をかけた「抗がん剤」が、続々登場してきていた時期でもありました。新奇な説に対する医学界の保守性、過剰な懐疑は、構造的なものがあったのです。
今では、ビタミンCは内服にしろ点滴にしろ十分な血中濃度があれば、1.がん細胞だけを選択的に「殺す」2.正常細胞には影響しない。したがって有害な副作用が起こらない3.既成の抗がん剤にはがんに「耐性」を生じて効かなくなるが、VCはそれがない4.安価でどこでも入手可能、という、殆ど「夢みたいなクスリ」である可能性があります。
点滴療法では、同時に添加剤の大量点滴にもなる点が、問題だと思いますが、輸入品では純粋なビタミンCだけで全く添加物のない製品が既に出来ています。現在、手術、放射線、抗がん剤の三つの方法ががん治療の標準ですが、そのいずれにも限界がありますが、この治療を続けることにより免疫システムの増強、ガン性疼痛の軽減、食欲の改善や体調の改善が期待できます。
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